本の感想「笑う森」荻原浩

本の感想「笑う森」荻原浩(新潮社)2024_05刊

 発達障害の5歳の子供が森の中で母親とはぐれてしまった。72時間をすぎて生存の可能性が小さくなったが、捜索が続き1週間に無事に保護された。不思議なことにその間にに誰かが食事を与えるなどの保護をしていたことがうかがわれた。子供は発達障害のために発話が不自由で状況説明を説明できない。母親はSNSで誹謗中傷を受けている。叔父は空白の1週間を解明しようと調査を始めた。子供と出会った何者かは一人ではなく複数人いたらしい。なぜ保護されなかったのだろう?子供と出会った人たちにはそれぞれに事情があった。物語はテンポよく進んでいき読み易くミステリー作品として楽しめた。