本の感想「僕は猛禽類のお医者さん」齊藤慶輔

本の感想「僕は猛禽類のお医者さん」齊藤慶輔(KADOKAWA)2024_10

 著者は環境省釧路湿原野生動物保護センターで野生動物専門の獣医師として勤務している。著者のことは随分前に(多分10数年前ぐらい)TV番組で紹介されていて知った。こういう仕事があるのかと興味深く思ったのをよく覚えている。その後、確か小川洋子氏だったと思うが著者と対談をしてそれが書籍になった。それを読んだ記憶もある。本書は著者の仕事を一般向けに紹介したもの。これを読まなければ知ることがないであろう様々な事柄が記さている。狩猟に使用される鉛弾のことはだいぶ以前から問題になっていたことは知っていたが、ようやく2025年度に段階的に全国規制される予定だという。北海道では2000年以降に段階的な規制がなされてきた。全国に規制が広まるまでに四半世紀を要したことになる。