2024-12-01から1ヶ月間の記事一覧
CB1100のこと 10シーズン細々と乗り続けてきたホンダCB1100をこの秋に手放しました。高齢になるにつれて終わらせることが増えていくものですが、その第1ステップが二輪車ということになりました。来春に車検を通せばさらに2年間乗ることになりますので、それ…
本の感想「路 (ルウ)」吉田修一(文藝春秋)2012_11 台湾への高速鉄道の導入に関わった人たちと台湾と日本の両方に関りをもつ人たちの人間模様を描く。主人公の女性は日本の商社の社員でこの事業を推進するために台湾に赴任した。台湾には学生の頃に観光旅…
本の感想「The Mill on the Fross」George Eliot (1860) Retold by E. F. Dood (Macmillan) 1961 原作は1860年といういことなので江戸時代の末期である。物語はいかにも昔のことだと感じる。主人公のマギーとその兄のトムとの関係の変遷を軸にして、マギーが…
本の感想「本物のおとな論」外山滋比古(海竜社)2016_09 自分が高齢者なのにいまさら「大人論」でもないのだけれども、こういう啓蒙的なエッセイは誰が読んでもそれなりに得るところがあるものだろうと思う。英国のボーディング・スクールについて分かった…
本の感想「パレード」吉田修一(幻冬舎)2002_02 男性3人と女性2人の若者たちがマンションでシャアハウスしながら生活している。それぞれの事情と成り行きでこのような形態ができた。物語はその5人がひとり1章を担当してストーリーを展開していく。それぞれ…
本の感想「物語を忘れた外国語」黒田龍之助(新潮社)2018_04 初出は「小説新潮」2015年11月~2017年4月までの連載である。語学に関するエッセイだがタイトルの示すところは、外国語学習の教材として小説や戯曲や映画などの物語のあるものを使わないのはよく…
本の感想「鍵のない夢を見る」辻村深月(文藝春秋)2012_05 殺人、窃盗、放火などの犯人と何らかの関りを持った人々を描くストーリーで短編5作品を収める。犯人と被害者との間には時として思わぬ関係性ができあがることがある。被害者が犯罪そのものを見て見…
本の感想「深海ロボット、南極へ行く」後藤慎平(太郎次郎社エディタス)2023_12 深海ロボットの開発者である著者が南極観測隊に加わって現地調査をした。そのルポルタージュで一般向けの読み物になっている。このロボットはROV(Remotely Operated Vehicle…
本の感想「最高のウエディングケーキの作り方」古内一絵(中央公論新社)2024_10 連作短編5作品を収める。老舗ホテルでアフタヌーンティーを提供するラウンジで働く人々の物語。登場人物がそれぞれに何かに気づきそれまでの自分を見直し、やがて考え方や行動…
本の感想「錠剤F」井上荒野(集英社)2024_01 短編10作品を収める。日常のある出来事や状況を描いているがストーリーとしてのまとまりが読み取れない。どの作品も唐突に終わりになっていて欠落感があるように思った。この手の分かり難さを前面に出したような…
本の感想「マザー」乃南アサ(講談社)2014_08 様々な状況の母親をテーマにしている短編5作品を収める。一緒に暮らしていた家族の死後にすっかり変わった母親とか、夫の定年を機に離婚した母親など、5人の母親の生き方を描く。1作目の「セメタリー」は子育て…
本の感想「人生の壁」養老孟司(新潮新書)2024_11 なるほどと思うことの多いエッセイ。例えば、「人がただ集まることに意味がある」では、お祭りの中には怪我人が出たり亡くなる人があるようなリスキーなものもあるという例をあげたうえで、「実はやはりみ…
本の感想「English Short Stories of The 1970s」F. Tuohy W. Trevor L. Lerner(音羽書房鶴見書店)1983_03 大学生用の英語テキストで短編3作品を収める。THE WHITE STICK by Frank Tuohy, THE TENNIS COURT by William Trevor, A KIND OF FAMILY REUNION by…
本の感想「もの想う時、ものを書く」山田詠美(中央公論新社)2024_01 2000年以降、様々な媒体に書いたエッセイをまとめたもの。内容は多岐にわたっていて、面白いものもあればつまらないものもあった。面白いというよりもちょっと驚いたのは芥川賞の選考委…
本の感想「冬に子供が生まれる」佐藤正午(小学館)2024_02 子供の頃にUFOを目撃した体験を持つ3人がその後どのように生きて行ったかというストーリ。この不思議な体験が3人の人生に何らかの影響をもたらしたらしい。それぞれが社会人になってからあるきっか…
本の感想「女の子たち風船爆弾をつくる」小林エリカ(文藝春秋)2024_05 昭和10年から戦中、戦後にいたるまでのある女性の回想記のような形で書かれた物語である。本書のタイトルにある風船爆弾の製造についてのエピソードも記してある。回想記だが最初のう…
本の感想「アヒルと鴨のコインロッカー」伊坂幸太郎(東京創元社)2003_11 現在と2年前とを行ったり来たりしながらストーリーが進む。現在では主人公が大学進学のために仙台市に引っ越してきた。アパートで独り暮らしが始まるが隣部屋には一風変わった少し年…
12月の山行 「八剣山(観音岩山)」 12月16日 山頂直下 年内に登りたいと思っていてずっと天候待ちをしていました。雪の日が続いていてなかなか好天がありません。今朝の天気情報で札幌市内は青空が出ているということだったので出かけることにしました。7:5…
本の感想「代替伴侶」白石一文(筑摩書房)2024_10 やや遠い未来の日本では夫婦に子供一人の産児制限が行われている。そしてもしも婚外子ができれば元々の夫婦関係は解消されてその子供の両親が婚姻関係となる。配偶者を失った者には代替伴侶として高性能の…
本の感想「幽霊殺し」平岩弓枝(文春文庫)2004_10 / 1985_09の新装版 江戸の捕物帳で短編7作品を収める。謎解きなので人物関係を把握するのが大事になるのだが、江戸時代の人名がなかなか覚え難いので苦戦した。あまり気にしないでどんどん読んでいくと人物…
本の感想「おきざりにした悲しみは」原田宗典(岩波書店)2024_11 東京の郊外で一人暮らしの65歳の男性が同じアパートに暮らすシングルマザーの家庭の子どもたちと交流を持つ。姉は13歳弟は10歳である日、母親が出かけたきり戻ってこなくなった。そのことに…
本の感想「風の子守唄」米美知子(文一総合出版)2024_10 国内の自然風景写真集。全体的にしっとりとした印象の仕上がりである。ピーカンの晴天時に撮影された作品はかなり少なくて、曇天のソフトな光の中で強い陰を避けたり霧を活かして柔らかな色合いを作…
本の感想「いつか、あなたも」久坂部羊(実業之日本社)2014_09 作者自身の医師としての体験に基づいている作品で6つの連作短編を収める。在宅訪問で終末医療を担う医院の医療スタッフの活動を描く。重いテーマであり、実際にモデルがあったということを踏…
本の感想「残り全部バケーション」伊坂幸太郎(集英社)2012_12 第1章はある夫婦の離婚によって家族がばらばらになるところから始まり、その家族とたまたま関りを持った二人の人物が物語の中心人物となる。最終章まで次々と起こる出来事と人物関係の絡み具合…
本の感想「養老先生、がんになる」養老孟司 中川恵一(エクスナレッジ)2024_11 2024年5月に養老先生に肺がんがみつかった。東大病院での治療を受けることになり、抗がん剤と放射線治療を担当したのが中川医師である。本書はシリーズになっていて3作目となる…
本の感想「テレビ磁石」武田砂鉄(光文社)2024_10 「女性自身」に2018年8月から2024年9月まで連載したエッセイをまとめたもの。「女性自身」がどのくらいの販売数があるのか分からないが、昨今は色々な雑誌が廃刊や休刊になっているわけだから発行部数が落…
本の感想「歯車にならないためのレッスン」森達也(青土社)2023_04 2017年から2022年までに様々な媒体に書いた時評をまとめたもの。2017年は都議選の選挙期間最終日に安倍氏が街頭演説で「こんな人たちに、みなさん、私たちは負けるわけにはいかない」と声…
本の感想「面白すぎて時間を忘れる宇宙の話」竹内薫(三笠書房 王様文庫)2024_08 時々読んでみたくなる宇宙論だが大抵は難しくて内容を理解できない。本書は装丁がポップな印象で読み易そうだと思った。文章は易しく書かれていて初心者向けだと分かるけれど…
本の感想「列」中村文則(講談社)2023_10 短い小説なので読むのに時間はかからなかったが、内容はよく分からなかった。主人公がある列に並んでいる。何のための列なのかは分からない。並んでいる人たちとの会話は何かを暗示しているようでもあるが、判然とし…
本の感想「ロードムービー」辻村深月(講談社)2008_10 誰かとの離別を描く中編3作品を収める。1作目「ロードムービー」は仲の良い小学生二人が主人公でそのうち一人が家庭の事情で転校することになった。二人はその別れを耐えがたく感じていてある行動を起…