本の感想「シーセッド・ヒーセッド」柴田よしき

本の感想「シーセッド・ヒーセッド」柴田よしき(実業之日本社

 三浦しをん氏のお勧めの本と言うことで読んだ。新宿で保育園の園長をしながら、私立探偵も営む男性が主人公で、この主人公は元警察官だった。保育園の利用者には夜の仕事をしているシングル・マザーが多く、経営的には赤字が続き、その補填のために探偵業をしているという設定。なかなか特殊性があって面白い。3つのストーリーが収められている。ミステリーとしては力不足の感じがした。最後のオチの切れ味が今一つの印象だった。