2023-08-13から1日間の記事一覧

本の感想「日暮れのあと」小池真理子

本の感想「日暮れのあと」小池真理子(文芸春秋) 配偶者の藤田宣永氏を亡くしてから出版された「月夜の森の梟」(朝日新聞出版)は心を打たれるエッセイ(朝日新聞に1年間連載されたもの)だったが、それ以降文芸作品の刊行はこれが初めてとなる。文芸誌に…

本の感想「赤い十字」サーシャ・フィリペンコ 名倉有里 訳

本の感想「赤い十字」サーシャ・フィリペンコ 名倉有里 訳 (集英社) 第二次世界大戦中から戦後にかけてのロシアで10年間国家による拘束された女性が語る記録。高齢になりアルツハイマーを患っている女性と同じアパートに若い妻を病気で亡くした子連れの男…