本の感想「日暮れのあと」小池真理子

本の感想「日暮れのあと」小池真理子文芸春秋

 配偶者の藤田宣永氏を亡くしてから出版された「月夜の森の梟」(朝日新聞出版)は心を打たれるエッセイ(朝日新聞に1年間連載されたもの)だったが、それ以降文芸作品の刊行はこれが初めてとなる。文芸誌に発表された短編をまとめたもの。心理サスペンス風のストーリーは小池氏の十八番であり、どの作品も作者らしさが感じられた。次は長編を読みたい。