2025-05-01から1ヶ月間の記事一覧

本の感想「死刑の基準」堀川惠子

本の感想「死刑の基準」堀川惠子(日本評論社)2009_11 永山紀夫死刑囚(1997年8月1日死刑執行)については当人の名前と複数人を殺害したこと、獄中結婚したこと、獄中で執筆活動をしていて本を出版したこと、ぐらいの大まかなことしか知らなかった。どうい…

本の感想「翻訳する私」ジュンバ・ラヒリ 小川高義訳

本の感想「翻訳する私」ジュンバ・ラヒリ 小川高義訳(新潮社)2025_04 訳者のあとがきに「翻訳についてのエッセイ集、と言ってしまえば、それに間違いはないとして、この二語がすでに日本語では悩ましい。『エッセイ』も『翻訳』も、訳語としては危なっかし…

本の感想「ほんとうの会議」帚木蓬生(講談社現代新書)2025_03

本の感想「ほんとうの会議」帚木蓬生(講談社現代新書)2025_03 精神科医としてギャンブル依存症の治療に取り組んできた中で、自助グループによるミーティングが有効であると知った。その特徴は通常の会議と違って、討議を重ねて結論を求めることを目的とし…

本の感想「シスター・レイ」長浦京

本の感想「シスター・レイ」長浦京(角川書店)2025_03 主人公は38歳の女性で予備校の講師をしている。諸事情あって16歳でパリに渡ってから現地で大学を卒業。その後フランスで警察官(国家憲兵隊管轄下のGIGNという特殊部隊に配属)をしていた。36歳で日本…

本の感想「透析を止めた日」堀川惠子

本の感想「透析を止めた日」堀川惠子(講談社)2024_11 著者の夫は透析治療を受けながら12年間NHKで敏腕プロデューサーとして勤務していた。その後、高齢の母から腎臓移植を受けて9年間過ごし、再び透析に戻り1年余りを過ごし亡くなった。本書の第1部は夫の…

本の感想「JET LINER VII」ルーク・オザワ

本の感想「JET LINER VII」ルーク・オザワ(イカロス出版)2025_04 シリーズ7作目の写真集。前作の2019年10月以降、撮影枚数は624000枚。その中から選んだベスト・ショット・フォルダーは23300枚。最終候補が3000枚で本書には825枚の作品が収められている。1…

本の感想「酒を主食とする人々」高野秀行

本の感想「酒を主食とする人々」高野秀行(本の雑誌社)2025_01 酒を主食とする人々が暮らすのはエチオピアの南部にある秘境集落だ。著者はTBSのテレビクルーと一緒に取材した。訪れた2つの集落では子供たちも自家製の酒を主食のようにして飲んでいる。固形…

本の感想「それでも人生にYESと言うために」柳田邦男

本の感想「それでも人生にYESと言うために」柳田邦男(文藝春秋)2025_04 本書のあとがきに著者が記している。「本書は、事故が多くの人々のいのちに損傷をもたらすという側面と、なぜこんな事故が起きたのかという原因究明の側面の両面を可能な限り微細に掘…

5月の山行 5月21日 風不死岳

5月の山行 5月21日 風不死岳 毎年5月に登りますが、昨年は5月1日に登っていました。残雪が多いと登りにくい場合がありますが、GW明けまで待つと大体は大丈夫です。先週も好天の日があったのでしたが、あいにく14~16日には入院・手術でこの3日間は使えません…

本の感想「沈む祖国を救うには」内田樹

本の感想「沈む祖国を救うには」内田樹(マガジンハウス新書)2025_03 主に2024年に書かれた時評的な文章をまとめたもので、新しい内容なので読みごたえがある。内田氏のこの手の時評は思考整理に大いに役に立つ。読んでいて頷くことが多いし、こういう見方…

本の感想「対馬の海に沈む」窪田新之助

本の感想「対馬の海に沈む」窪田新之助(集英社)2024_12 海に沈んだのはJA対馬でLA(Life Adviser)として勤務していた人物である。彼は様々な保険業務で不正に補償金を引き出すことで22億円を超える横領を行った。不正のやり口は見事な奇術のようなものであ…

撮影 安平町 5月19日

撮影 安平町 5月19日 天気予報によると明日からしばらく晴れの日がありません。毎年見に行く安平町の菜の花がいい頃かと思って7:30頃に出発しました。 最初のポイントに着いたところ、ここはまだ満開に少し早いようでした。 見頃には少し早いようです。 上と…

本の感想「江戸時代のオタクファイル」辛酸なめ子

本の感想「江戸時代のオタクファイル」辛酸なめ子(淡交社)2025_02 書名通りの内容の本である。いつの時代にも何かに人並外れた興味を抱く人が必ずいる。そういう人たちは文明の発達や文化の変遷に寄与することになる。今でいうところのインフルエンサーだ…

本の感想「暗黒寓話集」島田雅彦

本の感想「暗黒寓話集」島田雅彦(文藝春秋)2014_11 ブラック・ユーモアを利かせた8作品を収める。読み始めて直ぐに以前にも読んだことがあったと分かった。この手の作品は島田氏の十八番だと思う。「南武すたいる」は著者が高校時代に通学で利用していたJ…

本の感想「知られざるサメの世界」冨田武照・佐藤恵一

本の感想「知られざるサメの世界」冨田武照・佐藤恵一(講談社ブルーバックス) 2025_03 サメに特段の関心があるわけではないのだが、この度、外出先で暇つぶしのために読む本を探していて見つけたのが本書だった。わりと専門的な書き方になっているので堅め…

本の感想「口外禁止」下村敦史

本の感想「口外禁止」下村敦史(実業之日本社)2025_03 技術的に詳しいことは知らないのだが、今はスマートフォンで動画生配信ができる。これにちょっとしたディヴァイスを追加すれば、例えば小型のカメラを目立たないように装着することで自分の視点と周囲…

本の感想「時を巡る肖像」柄刀一

本の感想「時を巡る肖像」柄刀一(実業之日本社)2006_11 絵画修復を仕事にしている主人公が謎解きをする連作短編6作品を収める。初めて読む作家だったが、本書はあまり面白くなかった。ミステリー作家も色々な新ネタを考えなければならないから大変なのは理…

撮影 恵庭渓谷 5月12日

撮影 恵庭渓谷 5月12日 サクラが散るとまもなく新緑が楽しめます。毎年この時期に出かける恵庭渓谷で撮影しました。毎年同じような写真になってしまいますが、定点観測という意味があるかもしれません。撮影の出来具合はさておき、この新緑を眺めるだけでも…

本の感想「いつかの人質」芦沢央

本の感想「いつかの人質」芦沢央(角川書店)2015_12 盲目の少女が友人とコンサートに出かけた時に行方不明になった。誘拐犯からのメッセージが届いた。この少女は幼年期にも連れ去り事件の被害者になっていて、その時に怪我をして視力を失っていたのだった…

本の感想「YABUNONAKA ヤブノナカ」金原ひとみ

本の感想「YABUNONAKA ヤブノナカ」金原ひとみ(文藝春秋)2025_04 9人の登場人物が自分の視点から世の中をどう見て何を考えているのかを詳細に描く14章で構成されている。最初の登場人物は編集者で2度の離婚歴がある。この人物に何らかの繋がりがある人物が…

5月の山行 銭函天狗山 5月9日

5月の山行 銭函天狗山 5月9日 銭函天狗山もGWには登山者が多かったと思われますが、今日は平日ですのでかなり空いていそうです。天気予報は6:00~9:00が晴れでしたので出かけることにしました。 山頂から手稲山 4:27出発しました。もう明るくなっています。こ…

撮影 桜公園・発電所 5月8日

撮影 桜公園・発電所 5月8日 サクラは満開のところも散り始めのところもあります。今朝は恵庭市の桜公園に行ってみました。平日の朝ですからほとんど人が来ておらず静かなお花見を楽しめました。 公園の入り口です。 少し接近してみました。 青空も入れてみ…

本の感想「今だけのあの子」芦沢央

本の感想「今だけのあの子」芦沢央(東京創元社)2014_07 日常の人物関係を素材にしたミステリーで短編5作品を収める。テーマになっているのは友人関係、親子関係、スクール・カースト、配偶者を失った者同士の交流などだ。ストーリーはしっかりと読み取れる…

本の感想「茗荷谷の猫」木内昇

本の感想「茗荷谷の猫」木内昇(平凡社)2008_09 連作の短編を9編収める。大正初期から戦後までのそれぞれの時代を生きた人たちを描く。1作目はソメイヨシノを開発普及させた人物が主人公で、その人の欲のなさとソメイヨシノの普及に尽力した様子を描いてい…

撮影 春の花 サクラなど 4月下旬から5月初旬

撮影 春の花 サクラなど 4月下旬から5月初旬 この春はGWにサクラが満開になりました。4月下旬から春の花を撮影し始めました。 雨の日に自宅の庭のエゾムラサキを水滴を絡めて撮ってみました。 4月23日撮影 4月23日撮影 近所の公園にカタクリが咲きます。群生…

本の感想「生きる証」姜尚中

本の感想「生きる証」姜尚中(毎日新聞出版)2025_03 本書はシリーズの3作目で最近までのエッセイが収められている。堅苦しくない文章で著者の考えていることをあれこれと記してある。前に読んだエッセイで東京を離れて軽井沢で暮らしているとあった。10年ほ…

本の感想「嘘みたいな本当の話 みどり」高橋源一郎 内田樹 選

本の感想「嘘みたいな本当の話 みどり」高橋源一郎 内田樹 選 (イースト・プレス)2012_07 一般から募集した「嘘みたいな本当の話」を二人の選者が選んだ。収められた話が全て本当にあったことなのかどうかは何の保証もない。だけれども読んでみると多分創…

本の感想「眠りの庭」千早茜

本の感想「眠りの庭」千早茜(角川書店)2013_11 連絡の中編を2作品収める。2作目は1作目の数年後として書かれている。女子高に臨時で勤務することになった美術の教員が主人公で、学内での出来事を描いていく。美術部の顧問にもなっていて、ある時、卒業生が…

本の感想「魔術はささやく」宮部みゆき

本の感想「魔術はささやく」宮部みゆき(新潮文庫)1993_01 宮部みゆき氏の初期の作品であり、1989年の出版でその後文庫化された。主人公は高校生で幼い頃に両親と別れている。父親は職場で公金を横領してその後行方をくらました。母親は数年後に病死してそ…

本の感想「ムゲンのi(上)(下)」知念実希人

本の感想「ムゲンのi(上)(下)」知念実希人(双葉社)2019_09 主人公は女性の医師で眠ったまま目覚めないという症状の患者を3人担当している。確立された治療法はなくほぼ静観状態が続いている。この医師には特殊な能力があり他人の夢の中に入り込むこと…