本の感想「翻訳のさじかげん」金原瑞人

「翻訳のさじかげん」金原瑞人ポプラ社

 多くの翻訳を手掛けている著者なのでそれと気づかないままに、金原氏訳の本を読んだことはあったのだろうと思う。エッセイを読むのはこれが初めてだった。4つのジャンルに分類されていて「食」「言葉」「翻訳」「数奇」となる。様々なトピックが肩の凝らない文章で書かれていて、退屈しないで読める。最後には文楽について三浦しをん氏との対談も載せられていて興味深かった。