本の感想「灯台守の話」ジャネット・ウィンターソン 岸本佐和子 訳

本の感想「灯台守の話」ジャネット・ウィンターソン 岸本佐和子 訳 (白水社

 三浦しをん「本屋さんで待ちあわせ」で紹介された本。父を亡くして母と二人暮らしだった娘が主人公。自立できる年齢になる前に母を事故で亡くしてしまった主人公は縁があって灯台守に引き取られて見習いとして灯台の仕事を手伝うようになる。メインストーリーはこの少女の成長記ということになるのだが、サブストーリが多く出てくる。灯台守のファミリー・ヒストリーに絡めたエピソードが挿入される。そのため全体像をつかむのがややこしい。私にはかなり分かりにくかったが、200頁ちょっとの長さしかないのでとにかく最後まで読んでみた。ぼんやりとした読後感となってしまった。