本の感想「バビロン行きの夜行列車」レイ・ブラッドベリ

本の感想「バビロン行きの夜行列車」レイ・ブラッドベリ 金原瑞人・野沢佳織 訳(角川春樹事務所)

 21作品を収める短編集。ブラッドベリは高校生ぐらいの時に映画で「華氏四五一度」を映画で見たのを覚えている。その後、文庫本で原作を読んだ。なにしろ映画がよかった。それ以来、一切読んだことはない。短編なので次々と読み進めて行ったが、半分ぐらいは面白くて、残りはあまりピンとこない印象だった。短編集で半分程度面白いと思えたら読み甲斐はあると言える。1997年の作品で、この翻訳本はその翌年に出版された。訳者の金原氏はブラッドベリのファンでこの新作を読み大いに感動したととのこと。それで早速、翻訳担当したわけなので大いに満足だったことだろう。