本の感想「絶体絶命アウトドア体験談55」つり人書籍編集部（つり人社）
釣り人たちが遭遇した様々な危機的な体験をまとめたもの。クマや毒蛇など危険な生物との遭遇、崖などからの落下、ワカサギ釣りで氷が割れて入水、釣船の沈没、高圧電線接触、落雷など状況は多岐にわたる。生還出来た人たちが自身の体験を書いた。ほぼ同じ状況で生還できなかった人もいるはずだから、どういう状況で命を落とすことがあるのかが分かる。不注意や慢心、スキルの過信などが原因ならば自己責任といえる場合もあるが、まさに降ってわいたような不可避な状況もあり得るものだ。一命をとりとめた事例においては、当事者が被害にあってから冷静に対処できているということだ。そして何よりも大事なのは危険な状況をあらかじめ避けるように十分な配慮を怠らないことだと思う。
