2023-12-01から1ヶ月間の記事一覧

本の感想「1100日間の葛藤」尾身茂

本の感想「1100日間の葛藤」尾身茂(日経BP) コロナ対策として、政府分科会とか厚労省のアドバイザリーボードだとか行政機関がどのような記録を残しているのか分からないが、分科会で会長を務めた尾身氏が自身の記録を残して書籍化した。安倍晋三内閣では政…

12月の山行「銭函天狗岳」

12月の山行「銭函天狗岳」 12月4日今年最後の山行で銭函天狗岳へ出かけました。天気予報では今日が穏やかな日和で、明日以降は気温は高めでも雲が出やすい様子です。おそらく今日が最後のチャンスになりそうです。小樽エリアは9時ごろから晴れてくるという予…

本の感想「白亜紀往事」劉慈欣 大森望、古市雅子 訳

本の感想「白亜紀往事」劉慈欣 大森望、古市雅子 訳 (早川書房) 劉慈欣の大ヒット作「三体」が邦訳されてから、後追いで初期の作品も出版されるようになった。しかしその中で「三体」に匹敵するような傑作はないと思う。この作品もその類の1冊だった。 白…

本の感想「短くて恐ろしいフィルの時代」ジョージ・ソーンダーズ 岸本佐知子訳

本の感想「短くて恐ろしいフィルの時代」ジョージ・ソーンダーズ 岸本佐知子訳(角川書店) 奇妙奇天烈な小説であるが、訳者によるあとがきにこういう説明がある。「ソーンダーズによれば、『短くて恐ろしいフィルの時代』が生まれたのは、イラストレーターの…

本の感想「龍の墓」貫井徳郎

本の感想「龍の墓」貫井徳郎(双葉社) スマートフォンが時代遅れの機械になっている近未来。人々はスマートフォンの代わりに眼鏡型のウエアラブル端末を使うのが主流になっている。VR技術も進化していてゴールる使用であらゆる体験が可能になった。中でもVR…

本の感想「狐笛のかなた」

本の感想「狐笛のかなた」上橋菜穂子(新潮文庫) 人の心を読む力をもつ少女は集落のはずれに祖母と暮らしていた。ある時、森の中で子狐が数頭の猟犬に追われていたのを助けた。その子狐は負傷していた。正体は霊狐で特殊な能力を持ち人に変身して主人の命令…