本の感想「男性論」ヤマザキマリ

本の感想「男性論」ヤマザキマリ(文春文庫)

 ヤマザキ氏が高評価する古今東西の男性を評する。そして生きずらさ、行き止まり感をもっているような人たちへの提言にもなっている。既成の枠lに閉じこもらずに外へ向かうこと、やってみたいことをやってみること、言うは易く行うは難しではある。迷っている人にとっては「一押し」になるのかもしれない。2013年に出版された本なので少し古いが、ネット空間だけで分かったつもりになっては駄目で、現実の世界を体験することが大事だという指摘がある。今は、10年前よりもネット空間が「充実」しているから、ヤマザキ氏の提言はより大きな警鐘になっているのではないだろうか。