本の感想「水族館飼育員のキッカイな日常」なんかの菌

本の感想「水族館飼育員のキッカイな日常」なんかの菌(さくら舎)

 著者は大学院の美術史専攻で卒業後に水族館に就職した。飼育員、社会教育係と経験した。その水族館は閉館になったので今はその職にはない。

 この本はタイトル通りに水族館で働く人たちの日常を紹介するもので、4コマ漫画を多用しており、見た目にも大変分かり易く、親しみやすい。もしもこれから水族館に就職したいと考えている人は必読書だ。たまに水族館を訪ねることがあるという人にとっても、この本を読んでいるとより多面的な楽しみ方ができるだろう。私はとりわけ水族館リピーターというわけではなくて、実際に行くことはなかなかないのだが、大阪の海遊館と沖縄の美ら海水族館にはそれぞれ何度か行っていて、どちらも好きな場所だ。当面、水族館訪問の予定はなくても、この本を読むだけでもなかなか楽しめると思った。