6月の山行 シャクナゲ岳 チセヌプリ 6月12日

6月の山行 シャクナゲ岳 チセヌプリ 6月12日

神仙沼からチセヌプリ

 ニセコの山で登り残していた2座を訪ねることにしました。昨年秋に目国内岳に登った帰りに神仙沼に立ち寄りましたが、チセヌプリにはここから入れることに気付きました。いろいろなルートがありますが、神仙沼の駐車場に車を停めて長沼を経由して分岐からシャクナゲ岳に登り、分岐まで戻ってチセヌプリに登るルートがよさそうです。ピストンで戻ってもいいですが、山頂から東側に降りる道もあります。反時計回りで歩いて最後に神仙沼に立ち寄るコースに決めました。

 3:55出発しました。神仙沼の駐車場には6:03到着。ここまで128kmありました。早朝なので車は数台しか停まっていませんでした。6:10歩き始めました。

登山道は神仙沼への木道から始まります

神仙沼までは木道が整備されています。分岐があって長沼方面へ進みます。緩い登りを進んでいくと左手に長沼が見えてきました。

長沼からチセヌプリ

この辺りはぬかるみや滑りやすい岩などがあって足元を注意しなければなりません。足元ばかり見ていると木の枝が横に伸びていて頭にぶつかることがありました。しばらくは背の高いササヤブの中を進みます。

標識が倒れていました

少しササヤブの背が低くなった辺りで分岐がありました。

この分岐からシャクナゲ岳へ進みます

 この先は登山道はやや荒れていました。相変わらず滑りやすいところがあります。まずいことに山頂にガスがかかってきました。

山頂にガスがかかってきて見えなくなってきました

 足元を気を付けて進んでいくとシラネアオイが咲いていました。

シラネアオイが咲いています

ピンクのツツジの花も咲いています

 山頂直下は岩々した急登が続きました。岩も滑ってあぶなっかしいです。ガスの中ですが上空は晴れていて日差しが出ることもありました。という状況で7:40シャクナゲ岳に登頂しました。

シャクナゲ岳山頂の標柱

ここで行動食としてバナナを食べて、水分も補給しました。しばらくガスの動きを見ながら待機に入りました。風があるのでガスはどんどん流れていきます。時々、ガスの向こうに下界が見えることもありましたが、基本的には視界不良でした。風はあっても寒いほどではありません。半袖のT シャツの下に汗でべたつかないという買ったばかりのアンダーウェアを試しに着ていたのですが、なかなか効果があるようでした。誰も登って来ません。40分待機していたのですが、視界ははかばかしくありません。目国内岳の眺めがよさそうに思われますが、今回はあいにくでした。先へ進むことにしました。

ガスが流れてシャクナゲ沼が見えました

北の方向ですがたぶん積丹の方がうっすらと見えます

8:20シャクナゲ岳をスタートして分岐まで戻ります。登ってくる人が一人いました。分岐は8:50通過してその先はしばらくはほぼ平坦な道でした。ちょっと大きめの雪渓があって、ここを登っていきました。

雪渓を登っていきます

チセヌプリも山頂はガスがかかっています。この雪渓を登り詰めると行き止まりでした。降りてくると雪渓を横切ったところに登山道が見つかりました。数分間ほどの時間ロスがありました。ここはちょっと分かり難いです。もう少し進むと、ジグザクのルートになってずっと単調な登りが続きます。ガスがなければ西側の視界があるのでしょう。同じ調子で高度を稼いで9:34チセヌプリに登頂しました。ガスの中ですが時々日差しがあります。他には誰もいない山頂でした。行動食のおにぎりと豆パンを食べて水分補給もして待機しました。30分ぐらい待ってようやくかなり視界が利くようになりました。さっき登ったシャクナゲ岳の向こうには目国内岳も見えてきました。ガスの動きが速いので四方とも見えたり隠れたりです。

山頂の標柱

ガスが少し晴れてきました

シャクナゲ岳方面

南側の方向

羊蹄山

羊蹄山の方向

北側の方向

落ち着きなく写真撮影をして大体四方の視界を得ることができました。10:20下山開始しました。東側の斜面を降りていきますが、最初はかなり岩々したところを通過していきます。しかも急な傾斜なので足元注意が連続です。間もなくトレランの人が単独で登ってきました。トレラン向きの登山道ではありませんが、パワフルな足取りで登っていきました。このルートは山頂までの距離は短いですが坂は険しいです。登りに使いたくないですが、チセヌプリにピストンするだけならば時間的には早く登れそうです。下山中に2人連れとすれ違いました。駐車場近くになって山菜取りらしい人が2~3人いました。

下山ルートからの眺め

10:57登山口に到着してここからしばらくはロード歩きになります。大谷地の駐車場に着いたのが11:23でここから神仙沼に至るルートに入ります。木道があるところもありますがかなり傷んでいます。このルートを利用する人はとても少ないと思われます。ササヤブが急に開けて11:41神仙沼に着きました。昨年の秋に訪れた時はかなり人がいて混んでいたのですが、今日は数名しかいません。先ほどすれ違ったトレランの人もいました。そのうち皆移動したので貸し切り状態になりました。余っていた豆パンを食べて水分補給もして一休みしました。天気は回復してチセヌプリも目国内岳もよく見えました。

他の人が移動して貸し切り状態

緑の映りこみがきれいです

青空の色が沼に映ります

湿原の風景

チングルマでしょうか?

爽やかな風が吹いて気持ちよく休憩して、11:54駐車場へ向かいました。訪れる人が少なくて木道は空いています。12:09駐車場に着きました。駐車場も空いていましたが、好天なのでバイクライダーが7~8人来ていました。昨年に行かなかったので200m先の展望台まで往復しました。この辺りは標高が高いので積丹半島の方まで見えます。12:24駐車場を出発して、フォレスト274でトイレ休憩して14:45帰宅しました。ガソリンの残量が少なくなっていたので帰りに給油が必要かと思っていましたが、今回は大分燃費がよいようで残量警告アラームが点かないうちに帰着できました。

 ずっと気に掛かっていた未踏の2座に登ることができてよかったです。シャクナゲ岳からの眺望が得られなかったのは残念でした。出発を1時間ほど遅くしていればちょうどよかったようでした。今週の好天は今日だけという予報だったので昨日の夜に出かけることに決めたのでした。今度は眺望の利く時を狙って再訪したいと思います。