8月の山行「富良野岳と上ホロカメットク」

8月の山行「富良野岳と上ホロカメットク」8月21日

もう少しで山頂

 若い頃に登った山の再訪の山行です。富良野岳は30年以上前に秋分の日に登りました。登山口の十勝岳温泉では紅葉が見ごろで、山頂付近は雪景色となり絶好の風景を楽しんだ記憶があります。8月は暑いので標高の高いところへの山行を計画していました。すると大雪山系ということになりますが、昨年秋に旭岳を再訪したので、今回は十勝連峰と決めました。せっかくですので登っていなかった上ホロカメットクを経由するルートを取ることにしました。

 3:37に自宅を出発しました。8月も後半になるとこの時刻ではまだ夜です。1時間ぐらい走行してようやく明るくなりました。岩見沢で一度道を間違えてしまったのですが、直ぐに気付いて正しいルートに復帰しました。桂沢湖を抜けて5:23に三段の滝でトイレ休憩。6:27に十勝岳温泉の駐車場に到着しました。ここまで157kmです。平日の早朝なのでスペースには余裕がありました。

駐車場とトイレ

 早速支度をして6:39に出発しました。入山届を記入して登っていきます。

 

入山届を記入します。

正面に上ホトカメットク

しばらくは広い道が続きます。やがて火口の谷が見えてきてここを横断して富良野岳への斜面に取りついていきます。急登はなくてゆっくりと高度を稼ぎますが、下り坂もあって登り返しもやや多い印象でした。

火口の谷を越えて

中央奥が富良野

これから登る登山道がずっと見えています。だんだんと尾根に近づいていきます。入山者はあまり多くないようで、早々と下山してきたトレランの人がいましたが、山頂までに出合った人は10人弱でした。

ナナカマドの実が色づいていました。

青い花が咲いています。

アップダウンしながらしだいに尾根に近づきます。尾根にたどり着くと、富良野岳山頂方面と十勝岳方面との分岐があります。標識が立っていました。

標識があります。

ここから山頂まで700mです。一気に登れると思ったら、この先もまだアップダウンがありました。そしてこの先にこれまでのだらだら登り以上の急登も控えていました。

最期の詰めの急登です。

8:42登頂しました。2時間ちょっとかかりました。おそらく2時間弱かなと見込んでいたのですが、若干余分に時間がかかりました。駐車場からの距離は4.7kmほどです。山頂にいた先行者は一人だけで北見の方から来たという気さくな青年でした。しばらく会話しました。彼もカミホロ経由で下山するということでした。

山頂の標柱

十勝岳方面

原始が原に続く道が見えています。

原始が原に続く道があるので少し先まで行ってみました。すると富良野岳の斜面の切れ落ちたところが見えます。

十勝岳富良野岳が一緒に見えます。

手前の日陰部分が切れ落ちた谷です。

山頂まで休みなしで登ったのでここで休憩して行動食と水分を補給しました。それほど暑くならなかったので夏山とは言え初秋の趣もありました。セミが鳴いていて時にうるさいぐらいでした。飛んできて肩のところにとまったりしました。何というセミか分かりませんが小型のセミでした。9:20下山開始しました。先ほど通過した分岐を今度は十勝岳方面へと進んでいきます。ここからは初めて通るルートです。

富良野岳方向を振り返ります。

しばらく降りて行って富良野岳を振り返るとガスがかかってきていました。上ホロカメットクまでの道は思ったよりも歩きにくいところがありました。イワイワしたとこともありますし、ガレ場とまではいかないですが、石のゴロゴロもあります。あまり快速で歩けない印象でした。

三峰山を通過

アップダウンを繰り返しながら上ホロカメットクに近づいていきます。やがて分岐に着いて標識がありました。この分岐から下山ルートへ入りますが、上ホロカメットクの山頂まではあと300mぐらいです。一旦下って登り返しですが、最後はなかなかの急登でした。富良野岳から上ホロカメットクまでは3.8kmぐらいです。

カミホロまでの登山道が見えます。

分岐の標識

分岐の標識 下山ルート

山頂の標識

11:08登頂しました。山頂は火山地形で植生はありません。がらんとした広がりです。火口側は崖になっています。この先もう少し進むと避難小屋がありますので行ってみることにしました。ですが、小屋までは下りになっていて帰りに登り返すことになります。断念して写真だけ撮りました。

山頂からの眺め

十勝岳方面の眺め 避難小屋があります。

荒々しい岩の間をガスが動いていています。

火口から噴煙が上がっています。

ここで一休みで行動食と水分補給をしました。小さな甲虫が多くいてまとわりついてきました。時々手で払ってやります。しばらくすると富良野岳で会った好青年がやってきたので挨拶をします。縦走の装備をした人もいて、避難小屋に泊まるらしいです。富良野岳方面にはガスがかかってしまいよく見えなくなりました。11:52下山開始しました。

少し降りるとトンボの大群地帯になりました。ものすごい数です。秋になると山麓の方へと降りて行くのだろうと思います。下山路は基本的に急坂です。木製の階段になっているところもありますが、歩幅と合わないので歩きにくいです。ここは登りには使わない方がよさそうに思いました。山頂から駐車場までは3.9kmぐらいですが思ったよりも時間がかかりそうです。やがて富良野岳に至るルートとの分岐に着きました。この先は道の具合はよくなります。ペースが少し上がって駐車場には13:27到着しました。通しでは12.4kmぐらいの行程になりました。朝は15℃ぐらいで涼しかったですが、さすがに昼過ぎに貼ると大分気温が上がっていました。13:36に駐車場を出発して上富良野セイコマートに寄って冷たい飲料を補給しました。中富良野までのルートは往路と異なる道を通ったのですが少し遠回りだったようです。三段の滝で休憩してついでに滝も見てきました。以前見たことがあってたいしたことはないという記憶がありましたが、やはりたいしたことのない滝でした。16:55自宅到着でした。帰りは161kmでした。

 今回は富良野岳は再訪、上ホロカメットクは初めてでした。好天に恵まれて穏やかな山行でした。ルートは歩きにくいところが思いの外多かったです。昨年は記録的な猛暑でしたので8月は山行をしていません。夏は標高の高い大雪山系ということになりますが、日帰り可能なのはせいぜい黒岳まででしょう。前泊すればいいのですが、テント泊できる場所の利便性はあまりよくありません。車中泊しやすい車があればいいとは思っていて、再来年の車検を通した後は次の車種の検討に入ります。カーナビもあったほうがよさそうです。