本の感想「日本語は死にかかっている」林望(NTT出版)2008_10
日本語の使い方についての啓蒙書。序章に置いて「日本語はどんどん醜くなっている」と警鐘を鳴らす。実例を多く示して、こういう言葉遣いはよくないと説く。なかなか厳しい内容であり、著者の提言をフルに順守するのはそうとうに困難だ。しかし、少しでも自覚してよりよい言葉遣いを心がけないと、日本語それ自体がどんどん劣化してしまうのは明らかだ。本書は10数年前の出版だが、昨今はとりわけ一部のSNSなどでの言葉遣いはそうとう危なくなっているように思える。