本の感想「誰そ彼の殺人」小松亜由美

本の感想「誰そ彼の殺人」小松亜由美(幻冬舎

 先に読んだ同じ作者の「遺体鑑定医加賀谷千夏の解剖リスト」の前作にあたる。登場人物は異なるが手練れの法医学解剖医と一緒に仕事をする解剖技官と警察官たちが登場するのは同じである。場所は仙台で2作目の京都と異なる。完成度としては2作目の方に軍配が上がると思う。この本は宮部みゆき氏の書評集で紹介されていた。たまたま2作目を先に読んだのだが、どちらから読んでも全く大丈夫だった。4編の短編を収めているが4作目はごく短い。