本の感想「グリフィスの傷」千早茜

本の感想「グリフィスの傷」千早茜集英社

 何らかの傷をモチーフにした短編10作品を収める。傷は、例えば、子供の頃にサボテンの棘でできた傷、手術の跡の傷、全身に彫り込んだ刺青などだ。傷その傷の持ち主にはそれぞれに物語が付随していている。それぞれの物語は程よい味付けがしてあってすっきりした読後感を持った。