9月の山行 昆布岳 9月13日

9月の山行 昆布岳 9月13日

9合目を過ぎると眺望が開けました。

 実は前日の9月12日に登る予定でした。実際に早起きして出発したのでしたが、地図と自作の手書きナビゲーションメモに何らかの齟齬があり、登山口を見つけることが出来ずに戻ってきました。無駄に323km走行して早朝から昼過ぎまで時間も無駄にしてしまいました。これでめげてしまって、リベンジ登山は次週以降にしようかと思ったのでしたが、13日も天気予報がよさそうなのでリベンジは早ければ早いほどよいと決意して13日に4:07出発しました。支笏湖周辺の森の中にはシカが多く生息していて、夜明け前の暗い時間帯には道路に出てきます。ハイビームにして道路の両側に注意しながら運転しました。基本的には雌シカと子シカは数頭の群れで行動しているので特に気を付けます。奈良公園のシカみたいに集団になっていると流石にゾッとします。今日は手書きのナビメモも書き換えていて、グーグルマップでしっかりと道順を予習してあります。昨日通った道に登山口があったはずだとも分かりました。ポイントは道道914です。右折してこの道に入るとまもなく舗装が切れてダート路になります。道幅が狭くなり対向車があると退避スペースを利用しなければなりませんがほとんどない状況です。3kmぐらい進むとまた舗装路になり、この辺りに登山口があると目星を付けていました。進行方向の左側に駐車スペースと小さなトイレがあり、登山口は道路を挟んだ反対側にあります。ところがそれが見つかりません。何度も行きつ戻りつし、ダートの細い道にも入ってみたのですが見つかりませんでした。たまたま道路わきの畑で大型の農機具を動かしている人がいたので、尋ねました。すると、登山口は私が思っていたのよりも10数kmも先だったのでした。しかもその道は昨日も通過していたことも判明しました。教えられた通りに道道914を進むと駐車スペースとトイレがありました。向かい側には登山口の表示も。ここまで迷った分も含めて139kmでほぼ3時間運転していました。

駐車スペースはけっこう広く、トイレは小さい。

道路の向かい側に登山口の表示があります。山頂まで5.7kmとありました。

 手早く準備をして7:03に登山開始しました。入山者名簿を記入すると先行者はいないようです。明るい広い道が続きます。

このような広さがおおむね8合目より先まで続きます。

歩きやすい道が続きます。緩いのぼりが大体真っすぐに続いていて、両側は背の高いササヤブになっています。眺望はありません。ただ同じペースでどんどん登っていきます。5合目辺りにめがね岩がありますが、ロープ規制があって穴には近づけません。

めがね岩

9合目まできました。この先でようやく眺望が開けます。あと500m

このあたりからは道幅が狭くなって急登部分も現れます。電光を切るような急登も少しありますが、距離が短いので難しいところはありません。これまでずっと眺望が得られなかったのですが、急に開けるので爽快です。

山頂が見えました。標柱が立っているのが分かります。

 最後の登りを登り切って8:47登頂しました。360度の眺望が得られます。羊蹄山はだんだん山頂部が雲に覆われていきました。ニセコ連山が見えて、ちょっとはっきりしませんが一番西には日本海が見えていました。振り返ると噴火湾の弧が視認出来て駒ケ岳の印象的な山容がわりと近くに見えます。洞爺湖有珠山昭和新山もよく見えました。

羊蹄山ニセコアンヌプリ

噴火湾のむこうに駒ケ岳

洞爺湖の方向

羊蹄山にかかる雲

ニセコの山々

山頂はあまり広くありませんが、先行者が居ないので独り占めできました。ここで朝食として行動食を取りました。9:30の下山開始まで誰も登って来ませんでした。天気は昨日の方がよかったですが、高曇りなので視程は遠くまで利きました。昆布岳は場所的にちょっと行きにくい印象をもっていたのと(実際に登山口はあまりに遠すぎたのでしたが)標高が1000mを少し超えるだけなので登る動機が強くありませんでした。しかしながらこの春に尻別岳とシャクナゲ岳・チセヌプリと未踏峰だった3座を登頂するとこの近辺で未踏で残っていたのは昆布岳のみとなったのでした。登山口までは2日間を要して苦労したものの、登り易くて眺望の広さには感激しました。下山は早いペースでした。滑りやすいところが若干あったぐらいで、重力の力を利用してどんどん下降できました。結局誰にも会うことなく10:43下山終了でした。この時間から登る人はいないでしょうから、本日は昆布岳貸し切りとなりました。10:50に駐車場を出発してちょっとだけ道を間違えたもののすぐに気付いてルートに復帰しました。13:09帰着。復路は118kmでした。神仙沼よりも少し近いぐらいだと思います。もう一度、道路地図を見直しましたが、細い道まで全部載っていません。おそらくはダート路を通らないで道道914に入る行き方があると思います。もし再度行く時にはさらに徹底して事前調査します。というよりも、カーナビゲーションシステムの導入をするべきでしょう。