本の感想「ペガサスの記憶」桐島洋子/かれん/ノエル/ローランド

本の感想「ペガサスの記憶」桐島洋子/かれん/ノエル/ローランド(小学館)2022_06

 桐島氏の著作は随分と昔に何冊か読んだ記憶がある。10年以上前になると思うが、ラジオのトーク番組で桐島氏が出演しているのを聞くことがあって久しぶりに接点を得た。放送の当時はすでに大きな仕事からは退いていて、時々、私塾のような集会を開いているとのことだった。そこに集まって来る人たちと勉強会のようなことをされていた。本書は著者の自伝であるが、執筆中に認知症を発症して執筆が止まってしまった。そこで子供たちがそれぞれの視点から母を語ることで続きを書いて完結させた。桐島氏の生き方は波乱に満ちており、必然的に普通の人の何倍もエネルギッシュだ。こういう人生を送りたいと思う人はおそらく少数派で、もう少し穏やかに生きたいと望む人が多いだろう。本書には書かれていないがベトナム戦争では従軍記者としてアメリカ軍側から取材した。取材のルールを逸脱するような局面もあったと聞く。その辺りの内幕もぜひ読んでみたかった。