11月の山行「坊主山」

11月の山行「坊主山」

 11月になると山行はオフシーズン休みになります。10月に行った藻岩山と円山で今シーズンはお終いかと思っていました。坊主山は夏ごろ読んだ本で知っていて、目を付けていました。登るならばシーズン最後で少し雪が降ったぐらいの頃がいいのかもしれないと考えていました。先週の天気予報で今週前半に小春日和があるとのことでした。この時期に坊主山に登るなら長靴がよさそうです。先月、空沼岳で使用した長靴には穴があいていたので使えませんから、19日に店舗を4件回ってさんざん試し履きをして新品の長靴を入手していました。これなら歩き易そうです。さて、今週になると天気は火曜・水曜がいい予報です。水曜まで待つよりも一日でも早い方がいいと決めて、21日に出かけました。

 6:20出発しました。まだ日の出前ですが十分に明るくなっています。車をスタートして10分ちょっと経ってから、サングラスを忘れたのに気付きました。ここで戻ると30分ほどロスするので、今日はサングラスを諦めました。車載の温度計が時々マイナスになるので、ブラック・アイスバーンになっていそうなところは慎重に速度を落とします。R274を穂別の街の方へ右折して進むと登山口に至る左折があるはずです。多分表示が出ているだろうと思って進んでいきましたが、それらしい表示が見つからないまま穂別市街地の手前まで来てしまいました。UターンしてT字路を探しました。それらしいところに入っていくとまた元の道に戻ったりして訳が分かりません。あてずっぽうで未舗装の細い道に入ると行き止まりになりました。切り返してUターンしようとしたら、路肩からずり落ちてしまいました。スタックして前進できなくなり往生しました。車を降りて周囲を確認すると、このままバックでずり落ちれば比較的傾斜が緩くなるのが分かりました。一旦下がってずり落ちた斜面を避ければ登攀できそうです。ギアをRにしてズルズルと後退しました。これで登り返せなければ遭難ですが、ギアを1速に入れて登りきることができました。精神的に消耗したのでもう少し探して見つからなければ今日は断念するつもりになりました。再び、それらしい道へ入っていくと、ようやく「坊主山登山口へ」の表示を見つけました。ここからは未舗装の林道です。前の晩に地図でみていたのですが、数キロ先まで行くと登山口の駐車スペースがある筈です。ところが数キロ進む前に小さなゲートがありました。開いているので通れるのですが、「一般車両は入れない」とあります。やむなく、ここで車を停めることにしました。時刻はすでに8:53になっています。往路の車移動で2時間33分かかったことになります。早速長靴に履き替えて8:55登山開始しました。林道は広く車で通っても走り易そうですが、速足でどんどん進みました。2kmちょっとぐらいだと思いますが、駐車スペースがありすでに1台停まっていました。やはりここまで車で入るのが正解のようです。

 

ようやくたどり着いた登山口

 9:36登山口通過しました。先行していた女性3人のグループに追いつきました。会話を聞いているとかなりベテランの人たちのようです。登山道はうっすらと雪を被ったところもありましたが、しっかり整備してあって、ササヤブも刈り込んであります。急登もなく林を抜けると左側の視界が開けてきました。

登山道にはうっすらと雪

 

ササヤブにも積雪があります

小屋を過ぎたところから振り返る

 右に曲がっていくと小屋が見えてきて、もうその先は頂上です。視界は両側とも開けました。往復5km弱ぐらいの短いルートなので、あっけなく10:15登頂しました。

山頂の少し手前から

登頂しました

山頂から

これも山頂から

 周囲は低い山々ですが、遠方に恵庭岳が見えていました。夕張岳は近いのですが、少し山頂がガスっています。日高山脈は手前の低山にさえぎられるのでトップの方だけ見えます。幌尻岳らしい山頂がガスの隙間から見えていました。狭い山頂ですが視界は360度開けているので気持ちがいいです。風は弱かったですが、気温が低いのであまり長居はできません。写真を撮ってしばらく景色を楽しんで10:40に下山開始しました。女性3人グループとは山頂で少しお話しましたが、先に降りて行きました。小屋で一休みしていました。歩きやすいのでどんどん下ります。登りの人とは3人すれ違いました。犬を連れた女性もいました。登山口は11:08通過。林道歩きも速足で進み11:39ゲートに戻りました。

 往路 車の移動は 2時間35分 112km 歩行は 41分+35分=76分

 復路 車の移動は 1時間20分 70km  歩行は 28分+31分=69分

 道に迷った分のロスタイムは1時間13分 無駄走り距離は42km

 これで今シーズンの山行は終了になります。もし、あと1回あるとすれば春に登った銭函天狗岳が候補です。標高が低いのでちょっと積雪があっても長靴活用で何とかなりそうに思います。車移動でこれだけ難儀したのは前例がありませんが、登山ルートが短いので午前中には降りてくることができましたから大災害ではなかったとしたいです。カーナビがあればよかったのでしょう。次回の車の買い替えは人生で最後になりますが、カーナビを着けたほうがいいか検討したいです。

(追記)後知恵ということになりますが、よく使っているグーグルのルート検索で調べたら道を迷うことはなかったと分かりました。R274と穂別市街地を結ぶ道路は過去に何度も通ったことがあったので問題なく分かるだろうとタカをくくってしまったのでした。事前に抜かりなく調べることが肝心です。反省になりました。