9月の山行 大雪山系 黒岳 北鎮岳 桂月岳

9月の山行 大雪山系 黒岳 北鎮岳 桂月岳 9月24日

黒岳から石室に降りていきます

 昔登った山の再訪を進めています。今回は層雲峡から黒岳に入るコースにしました。ここは若い頃に何度か訪ねていますが、気が付くとはや30年以上もご無沙汰になっていました。昨年の9月には旭岳をやはり30年以上の空白を経て再訪したのでした。これだけ長い時間が経つと記憶に残っている風景は僅かしかありません。層雲峡は日帰りするのはきついので前泊する日程を組みました。

1日目

 9:44自宅を出発しました。岩見沢ICから高速利用で比布JCTまで(料金は¥3130)、その先は無料区間になり上川層雲峡ICで一般道に出ます。この先およそ16kmで層雲峡オートキャンプ場です。上川町が運営する施設で設備はよく整っています。12:47に到着しました。ここまで2回の休憩をはさんで運転しました。ここまでの走行距離は204kmでした。13時から受付が出来るので少し待ちました。2~3分早く受付がオープンしたので早速手続きしました。利用料は¥1300です。まずはテントを設営しました。

車はテントのフリーサイトまで入れました。テント設営完了。

時間があるのでキッチンのある新しい建物で休憩しながら読書しました。この建物は新しくて、シンクと調理台が数セットあり蛇口からはお湯も出ます。電子レンジも使えて、暖房も完備していました。15時半ぐらいから層雲峡ロープウェー駅の下見に出かけました。10分ぐらいで到着して駐車スペースの確認。帰りにはセイコマートで夕食の弁当を調達しました。夕食はキッチンの建物で取りました。電子レンジで弁当を温めてガスバーナーでみそ汁を作りました。食後にはコーヒーも用意しました。この建物は夜になると暖房が入っていて快適でした。21時ごろまで本を読んで過ごしました。外に出ると大分気温が下がっていて、息が白くなるぐらいでした。寒いはずでこの辺りは標高600m以上あります。テント泊では睡眠できないので今回も眠れないもあまに朝を迎えました。いつかテント泊でも眠れるようになれるといいです。

2日目

 朝は4:30から行動開始しました。日の出前ですがもう明るさは充分です。朝食はバナナとスポーツ用のゼリーを1回分。群馬から来ているという高齢の男性と少し話しました。かなりのベテラン登山者で今回の北海道ツアーも何か所も登っていました。前日は銀仙台、今日は高原温泉に向かうとのことでした。ロープウェーの始発は6:00なので急いで5:15に出発しました。10分ほどで乗り場について持ち物を用意していると、今日の分の行動食が無いのに気付きました。朝食を取ったキッチンのテーブルに置き忘れたのでした。近くのコンビニはまだ空いていなくて、やむを得ずキャンプ場に戻りました。往復で20分ほどロスしたのですが、5:50に乗り場に戻りました。この間に始発に乗る人たちの列ができていました。並んで待つと始発は私の前の前の人で定員に達してしまいました。乗り残しが出たので6:10に臨時増便することになりました。結果的にはこちらは10数名しか乗客がいなくて窓から写真を撮ることもできました。ゴンドラ・リフトの往復料金は¥3300でした。

ロープウェーの窓から撮影

 ロープウェー駅は標高670mで5合目の1300mまで登ります。その先はリフトに乗り換えて7合目1520mまでまで機械力で標高を稼いでいきます。

5合目の展望デッキから黒岳山頂が見えます

これも展望デッキから

ロープウェー駅から少し歩いてリフト乗り場へ

リフトに揺られながら黒岳が見えています。

7合目に到着してまた列に並んで入山名簿を記入します。6:49登山開始しました。山頂までは2kmもありませんが、ずっとやや急な登りが続きます。階段状になっている箇所も多いです。まだ人が多くないので時々追い抜きしながら進みます。景色の良いところでは写真も撮ります。

木々も色づいています。

こういう登山道が続きます。

朝霧がまだ残っています。

9合目の標柱がありました。

もうすぐ山頂です。ナナカマドの赤色が目立ちます。

朝の斜光線なので斜面に立体感が出ます。

 7:39黒岳に登頂しました。52分かかりました。若い頃は確か40分かからないで登った覚えがあります。写真を撮ったりしていますがやはりスピードは落ちています。

まだ朝早いので山頂も7~8名ぐらいでした。

これから登る北鎮岳方面

石室の方向には雲の平が広がっています。

写真を撮った後、7:52に出発しました。石室までは下りになります。その先は雲の平で平坦地を進みます。道内の山でこういう広い平坦地があるのは大雪山系だけです。快適な歩行が続きます。

快適な天空の道

分岐に到着しました。

北鎮岳まであと2.7kmになりました。この先もう少し平坦路が続きます。

広い歩き易い道が続きます。右上に見えている肩を経て北鎮岳山頂へ登っていきます。

草紅葉がいい色付きになりました。

お鉢を望みます。ここを右に折れて次第に急登へ。

この道を進み左の方から登って分岐のある肩で右折して最後の急登です。

お鉢平展望台で右折するとだんだんと登りになっていきます。先行者が2名見えていて、登りになったら追いつくかと思っていたのですが、かえって離されていきました。昔のようなペースでは登れなくなりました。登山道はゴロ石が多くなっていきます。片の分岐で右折しますが、だんだんと急坂になっていくのでなかなか骨が折れます。ゴロ石もさらに多くなっていきました。9:20北鎮岳に登頂しました。

山頂の標柱

山頂からの眺め 比布岳方面

山頂からの眺め トムラウシが見えています。

      山頂からの眺め 大雪湖のダムが見えます。

山頂には7~8名いました。お鉢の全景が手に取るように見えています。遠くのトムラウシ十勝岳も見えます。西の方には大雪湖も見えていました。360度の視程があり山の名前は区別がつきませんが遠方までよく見えました。ここで行動食を取り水分補給をしました。ほぼ休憩なしで来たので結構草臥れました。若い頃に今回と同じコースで登ったことがあるのですが、最後の急登のことは記憶に残っていませんでした。今よりパワーがあったのでわりに苦にせずに登ったのかもしれません。しばらくすると山頂は私一人だけになりました。風も無くて暑くも寒くもない山頂は快適でした。40分ほどの時間を過ごして10:00に下山開始しました。肩のあたりまでは足場のよくない急坂を下るので足元を注意しながら慎重に降りて行きます。旭岳方面への分岐を左折して雲の平方面へ進みます。登山者も多くなってきました。かなりの割合で外国人と出会います。アジア系の人が多いです。昨晩のキャンプ場でも韓国人の集団がいました。

真っ赤な草紅葉

パッチワークのような色づき

歩き易い平坦路を石室まで進みました。11:02黒岳石室に到着してそのまま桂月岳に登っていきました。桂月岳は今まで登ったことがありません。石室から15分ほどで登れますが、あまり多くの人が登らないようです。

少しガスが動き出しています。

赤色がきれいです。

岩々した感じの風景です。

山頂までは短いルートですが傾斜は急なところが多く、イワイワしたところも通りました。11:16桂月岳に登頂しました。標柱はなくてどこが一番高いのか分かりませんが、山頂はこじんまりとしたロック・ガーデンみたいな感じです。長居はしないで11:26下山して石室に11:36到着しました。ここで小休止して行動食を取り水分補給もしました。この先は一気にリフト乗り場まで下山するつもりです。11:48石室を出発、黒岳山頂は12:08通過しました。軽装の観光客もいて山頂は混んでいました。下山は朝の登りと違って対行する人達、スローペースの先行者を追い抜いたりと、登山道には大勢の行き交う人達がいました。その都度譲り合いをしているので時間がかかります。

ガスが動いて中央部だけに日差しがあります。

リフト乗り場には12:52到着でした。朝の登りで山頂まで52分だったのですが、下りは山頂から46分でしたからあまり時間に差が付きませんでした。13:20のロープウェーで下の駅まで降りました。温泉に寄ろうかとも思ったのですが、ゆっくりすると帰宅が日没後になるのでセイコマートで昼食を調達して13:47帰路につきました。昼食休憩、トイレ休憩を入れて17:09帰宅しました。走行距離は212kmでした。

 今回の山行は懐かしい気持ちと記憶が薄れてしまっていたところとが入り交じっていました。それにしても層雲峡を30数年も訪ねていなかったというのはサボり過ぎだったと思いました。これからは時々訪ねようと思いました。今回の目的の一つに層雲峡のオートキャンプ場の様子を見てみるということもありました。WEB SITEで見るとよさそうだったのですが、実際に行ってみるとよい場所でした。テントを張らずに車中泊でも面倒がなくてよいでしょう。できれば次の買い替えでは車中泊しやすい車種にしたいです。来年の秋にはここに泊って銀泉台へ向かうのもいいかもしれません。赤岳も昔登ったきりになっていますので。天気予報を慎重に見極めていたこともあり、登山日和にめぐらまれたのは何よりでした。雲の平には植生がハイマツぐらいしかないので風があると吹き曝しになってしまいます。今の季節だと風があると体感温度が下がってしまい修行のような歩行になります。草紅葉の鮮やかな色彩もこの地では初めてでした。大満足、大成功の山行となりました。