撮影 2月28日 大滝百畳敷洞窟

撮影 2月28日 大滝百畳敷洞窟

 この洞窟の氷筍のことを知ったのは、25日に見たYou tube動画によります。ぜひ今シーズン中に行こうと計画を立てます。ネット情報はヤマップの活動日記が頼りになります。雪山の経験も装備もないので、果たして行けるのかどうかよく分かりません。「ツボ足は避けたほうがいい」ともありますし、「条件がよければ長靴でも大丈夫」ともあります。カンジキもスノーシューも持っていないので、長靴で行けるところまでという計画にします。土日の昼からの出発にすれば当日の踏み跡が期待できますが、今の時期は寒さが緩むこともありますので、早いほうがいいことは確かです。 

 まずは冬の日課になっているクロスカントリースキーをいつものコースで80分ぐらい滑りました。その後10:28出発しました。現地近くまで着きましたが、入口への道が分からずに迷ってしまいました。道なりに進んでいくと右カーブがあり、曲がり切れずに路肩の雪に突っ込んでしまいました。バックで抜け出せずスタックしました。困っていると4WDの車が停まってくれたので、手伝いを請いました。ロープ牽引しないと駄目だとなって、自宅からロープを持ってくるとのこと。地元の親切な方に巡り合えてありがたいことです。待っている間に郵便集配の車も停まってくれました。スコップやスタック脱失のボードを貸してもらえたのですが、うまくいきません。20分ほどして先ほどの方が戻って来て、手際よくロープ牽引してくれました。脱出成功です。感謝!ついでに百畳敷への入口への行き方を尋ねました。すると、そこまで先導してもらえることになりました。スタック現場から1kmあるかないかでした。何から何まですっかりお世話になって、最大限の感謝をお伝えして親切な方とお別れしました。30~40分予定より遅れましたが、車内で簡単に昼食を取り、12:36出発しました。直ぐに、女性2人のパーティを追い越します。彼女たちはスノーシューを装着しているところでした。このパーティが先行したほうがいいのですが、待っているのも何なので私が先行しました。踏み跡がしっかり付いているので大丈夫でしょう。やや急な斜面を下ると谷筋沿いの道に入っていって風も遮られます。気温も―3~4度ぐらいでしょう。寒さは感じません。

            スタート地点からの眺め

      トレースはしっかりついています。

 トレースがしっかりしていて雪は締まっています。長靴のツボ足でも踏み抜きは一度もありませんでした。もう少し進んでいくと右手には渓流が見えてきます。この渓流を遡るように道が付いています。アップダウンが少しだけありますが、ほとんど平坦ですので、今日のような条件だと普通のロード歩きぐらいのペースで進みます。

 

      左手の斜面はこんな具合です

   右側の渓流はこんなふうで、流れの中の石の積雪がアクセントに。

 もう少し進むと右手の岩場にツララが下がっていました。もうかなり融けていて小さくなっているようでした。この先が目指す洞窟です。かなりあっけなく13:33到着しました。距離はここまで2kmとちょっとあるようです。

   岩場にツララがいくつかできています。もっと大きいと見栄えがしそうです。

 洞窟には誰もいなくて、貸し切り状態でした。撮影にはおあつらえ向きです。You tube動画が撮影されたのは11日で、その時よりは氷筍は小さくなっているようでした。撮影するにはまずは十分です。こういう不思議なシーンは初めて見ました。地元ではこの氷筍を「ニョロニョロ」とあだ名をつけています。確かにニョロニョロしていました。

            洞窟の内部 1

               洞窟の内部2

             洞窟の内部3

            洞窟の内部 4

              洞窟の内部5

     洞窟は外から見るとこんな具合です。

 20分ほどで撮影を終了して、そろそろ戻ることにします。13:33スタートしました。ほどなく、先ほどの女性パーティとすれ違い、挨拶を交わします。スノーシューを装着していましたので歩くのは私よりもゆっくりペースだったようです。帰路も誰にも会いませんでした。14:03に車まで戻りました。

 すぐに、車をスタートして大滝のクロスカントリースキーコースに立ち寄りました。5年前の3月半ば過ぎに来たことがありました。その時はもうシーズン終了直前でコース状態はあまりよくありませんでした。今日はコンディションも上々でした。整備もしっかりしていてよくスピードがでました。適度なアップダウンもあり快適な滑りで1周5kmを滑りました。14:53スキー場出発してノンストップで自宅へ。16:04帰着しました。今日の走行距離は142.3kmで、百畳敷洞窟の入り口までだとおよそ70kmです。

 今日のハイライトは2つです。洞窟の氷筍と、救助して道案内までしてくださったご親切な方、仕事中にもかかわらず脱出の手助けをしてくださった郵便職員の方。「世の中は持ちつ持たれつ」ですから、今度は私が誰かのお役に立てることがあるようにと覚えておくようにします。お二人には感謝多謝!